完了期(パクパク期)

離乳食で豚肉はいつから使える?

和洋中、色々な料理に使える豚肉。
生姜焼き、とんかつなど人気のメニューもたくさんありますね。

赤ちゃんにはいつから食べさせられる?
どの部位がおすすめ?

そんな疑問にお答えしたいと思います。

豚肉はいつから食べられる?

離乳食初期
(5~6か月頃)
×
離乳食中期
(7~8か月頃)
×
離乳食後期
(9~11か月頃)
離乳食完了期
(1歳~1歳6か月頃)

豚肉は離乳食後期から使用することができます。
肉類を食べさせるときはまずは脂肪の少ない鶏肉がおすすめ。

鶏肉もささみに慣れたら胸肉、次はもも肉という順番がよいでしょう。
鶏肉に慣れたら牛肉。
最後に豚肉に挑戦させてあげましょう。

どの部位を食べさせたらいいの?

一口に豚肉といってもいろいろな部位がありますね。
ロース、ヒレ、もも肉、ひき肉。

初めて食べさせる豚肉はどの部位がいいと思いますか?

選ぶポイントは、

  • 脂肪の少ない赤身
  • 新鮮なもの

です。

初めての豚肉はやわらかいもも肉やロースがおすすめです。

しゃぶしゃぶ用など薄切りのお肉が使いやすいですよ。
脂身の部分は切り落として使用しましょう。

鮮やかなピンク色をしていてドリップ(水分)が
でていないものを選びましょう。

ひき肉は赤身に脂身が混ぜて作られています。
赤身に慣れた離乳食完了期以降に使用しましょう。

赤身のひき肉であれば後期から使うことができます。

私もこの「赤身のひき肉」という言葉を
離乳食の本やインターネットで目にしました。

しかし私は食品売り場で赤身のひき肉をみたことがないんですよね。

貼ってあるラベルに「赤身ひき肉」と書いていないだけかもしれませんが、
ひき肉を見ただけで「これは赤身のひき肉だな」
と判断できるほどの知識はなかったので、
離乳食後期にひき肉を使うことはありませんでした。

フードプロセッサーなどをお持ちのご家庭であれば
自宅で赤身のひき肉を作ることができると思います。

赤身の豚肉の脂身を切り落としてからひき肉を作ってくださいね。

牛肉と豚肉を混ぜた合いびき肉は脂肪が多いので
離乳食完了期以降から使用するようにしましょう。

すべての部位に共通することですが、
赤ちゃんが慣れるまでは下処理をしたほうが安心。
熱湯でゆでるなどして脂身を落としてから調理しましょう。

豚肉にはどんな栄養がある?

豚肉にはたんぱく質が含まれています。

たんぱく質には動物性たんぱく質と植物性たんぱく質があります。

  • 動物性・・・肉や魚、卵や乳製品など
  • 植物性・・・穀類や豆など

動物性たんぱく質には必須アミノ酸がバランスよく含まれています。

たんぱく質は髪の毛やつめ、筋肉など体を作るために必要な栄養素です。
赤ちゃんの成長には欠かせません。
免疫力を高め、貧血予防にも効果があります。

豚肉に含まれているビタミンはビタミンB1、B6、B12です。

ビタミンB1はエネルギーの代謝を助けてくれます。
炭水化物(糖質)をエネルギーに変えるのに必要な栄養素です。

ビタミンB6は酵素の働きを助ける成分です。
多くのアミノ酸の代謝を助けています。
免疫機能の正常な働きや皮膚粘膜の健康を維持しています。

ビタミンB12は赤血球を作るために必要です。
葉酸と一緒にとることが大切です。

ナイアシンも豊富です。
ナイアシンは炭水化物・脂質・たんぱく質の代謝を助けてくれます。
血行を促進する働きもあります。

豚肉に豊富なミネラルは亜鉛、リン、カリウムです。

亜鉛は味覚の成長に欠かせません。
舌の味蕾(みらい)を作ってくれます。
私たちは味蕾で味を感じることができます。

しっかり味覚が形成されると、
おいしいものはおいしい!と感じることができます。
食べることが楽しくなり、健康な体作りにもつながります。

おいしい!と感じることができなければ、
食事の時間が嫌になってしまいそうですよね。

リンは体内の中でカルシウムの次に多いミネラルです。
リンの8割以上がカルシウムとともに骨や歯を作っています。
残りは筋肉や脳などの様々な組織に含まれ、
エネルギーをつくるために必要な役割をしています。

カリウムはナトリウムと一緒に働いて
多くとり過ぎたナトリウムを排出してくれます。
豚肉にはナトリウムも含まれていますよ。

離乳食で豚肉を食べさせる時の注意点

栄養たっぷりの豚肉。

赤ちゃんに食べさせるときに
注意しなければならないことはあるのでしょうか?

まずは少量からにしましょう。

どの食材でも初めて食べさせるときは少量からですよね。
まずはごく少量を食べさせるようにしてください。
小さじ1の量からスタートしましょう。

食中毒に注意しましょう。

生肉はウイルスや食中毒の原因となる菌がいる可能性があります。
しっかりと加熱してから食べさせましょう。

まな板や包丁・キッチンバサミの取り扱いにも注意が必要です。

生肉を切った包丁できゅうりを切ってサラダに・・・というのは危険です。
大人でも食中毒になってしまいます。絶対にやめましょう。

生肉を調理したあとは必ず手や調理器具を洗浄・消毒しましょう。

しっかりと加熱したあとで赤ちゃんに合わせた大きさに
切ったほうが安心かもしれませんね。

アレルギーに注意!

豚肉は食物アレルギーの症例が多いとされている
特定原材料等7品目の中に入っています。

食物アレルギーの症例が多いとされている特定原材料7品目はこちら。

卵、乳、小麦、落花生、えび、そば、 かに

特定原材料に準ずるもの20品目はこちら。

あわび、いか、いくら、オレンジ、カシューナッツ、
キウイフルーツ、牛肉、くるみ、ごま、さけ、
さば、大豆、鶏肉、バナナ、豚肉、
まつたけ、もも、やまいも、りんご、ゼラチン

最初の一口は平日の昼間にしましょう。

豚肉を食べた後に万が一食物アレルギーの症状がでても、
平日の昼間であれば、すぐ医療機関で診てもらうことができます。

食物アレルギー症状の一例
  • 蕁麻疹、かゆみ
  • 鼻水、鼻づまり
  • 咳、くしゃみ
  • 嘔吐、下痢
  • 頭痛
  • 不整脈
  • 元気がない、ぐったりしている

など、こちらに挙げたのはごく一例です。
症状は他にも多数あります。

食べてから数時間たった後に食物アレルギーの症状が出ることもあります。
赤ちゃんの様子をよく観察するためにも、
初めての一口は必ず平日の昼間にしましょう。

短時間で急激な反応(アナフィラキシー)が起こることもあります。
その時にはすぐに救急車を呼んでください。

まとめ

我が家の子供たち、肉類は苦手なようであまり食べません。
固さがいやなのかな?と思いましたが、タンは大好き。

タンなんて肉の中でも固いほうの部類ではないのか?
と不思議でいっぱい。

食べない理由が固さではないなら
一体何がいやなのでしょう。

ひき肉はカレーに入れると食べるので、
肉を食べてほしいなと思ったときにはカレーを作っています。

離乳食の時期も肉類はあまり好んで食べていなかったような記憶がありますね。
どの肉も小さく刻んでみましたが、上手に肉だけペッと出していました。

あるときはお皿に肉だけ残してみたり・・。
観察していると面白いですよね。

それでもひき肉だけは混ぜ込めば食べていたので
カレーやお好み焼き、おやきなどに入れていました。

お好み焼きやおやきはつかみ食べの練習にもちょうどよかったです。
野菜も細かく切ればいろいろな種類を食べてくれたし、
適度な固さもあるので、子供も上手に持って食べていましたね。

離乳食の時期はわからないことがたくさんあると思いますが、
あなたの疑問が少しでも解消できていたら嬉しいです。
楽しい離乳食の時間を過ごしてくださいね。