完了期(パクパク期)

離乳食で野菜スティックはいつから食べられる?

離乳食が進み、いろいろな形の食材を食べられるようになった赤ちゃん。
野菜スティックはいつから食べさせて良いのでしょうか?
どのように作ったらいいのでしょうか?

そんな疑問にお答えしたいと思います。

野菜スティックはいつから食べられる?

離乳食初期
(5~6か月頃)
×
離乳食中期
(7~8か月頃)
×
離乳食後期
(9~11か月頃)
離乳食完了期
(1歳~1歳6か月頃)

上下の前歯が生えてきたころがおすすめです。

もし自分で食べたそうにしていたら手づかみ食べを始めるチャンス!
どんどん挑戦させてみましょう。

野菜スティックというと生野菜をイメージしますよね。
ですが、生野菜は基本的に離乳食期には食べさせられません。

この頃の赤ちゃんはまだ奥歯が生えておらず、
固いものは食べられないのです。

加熱してやわらかい状態で食べさせましょう。

また誤嚥も心配です。
野菜スティックを食べさせるときは
必ず近くで見守るようにしてください。

誤嚥とは・・・
食べ物や唾液などが誤って器官にはいってしまうこと。異物を誤って飲んでしまうこと。

スティックにおすすめの野菜はなんでしょう?

人参・大根・かぶなどが茹でても崩れにくいでしょう。

赤ちゃんが好きな野菜から始めてみるのも一つの方法です。
お気に入りの野菜をスティック状にして加熱しましょう。

さつまいも・かぼちゃ・じゃがいもは赤ちゃんに人気の野菜ですが
茹ですぎると崩れてしまうので注意が必要です。

どのくらいの長さにしたらいいのでしょう?

赤ちゃんが持ちやすいように細長く切りましょう。

長さは5~7センチくらいがおすすめです。
太さは1cm角くらい。

最初は前歯で噛み切れるように細めにしてあげるとよいでしょう。
赤ちゃんの様子を見ながら調整してみてください。

加熱の仕方

鍋、電子レンジ、炊飯器で加熱する方法があります。
あなたが一番やりやすい方法を選ぶとよいでしょう。

1:鍋でゆでる。

野菜を水から入れて茹でます。
指でつぶせるくらいの固さまで茹でたら
ざるにあげ、粗熱をとりましょう。

複数の野菜を一度に茹でるのも可能です。
1種類ずつ茹でると大変ですよね。

今までに食べたことのある野菜同士なら
同じ鍋で茹でてしまえば楽です。
柔らかくなったものから順番にざるにとりあげましょう。

まだ食べたことのない野菜は個別に茹でて、
食べさせるときはまず少量から与えましょう。

ゆで汁は野菜スープとして使えます。
冷凍することも可能です。
ストックしておくと便利ですよ。

2:レンジで加熱する。

野菜を水で濡らしてラップに包むか、
耐熱容器に入れ少量の水を振りかけてからラップをしてレンジで加熱する。

お使いの電子レンジのワット数や野菜の種類により加熱の時間は異なります。
様子を見ながら時間を調整してください。

舌でつぶせるくらいの固さになればOKです。

3:炊飯器で加熱する。

ご飯を炊くときに一緒に加熱できます。

スティック状にした野菜をアルミホイルに包んで、お米の上に置いたら炊飯スタート!

お米が炊けるのと同時に野菜スティックもできちゃいます。一石二鳥の方法ですね。

アルミホイルに包むのはお米に匂いや味がつかないようにするためです。

加熱した野菜スティックは冷凍が可能です。

1回分の量ごとにラップに包み、ジッパー付き保存袋や蓋つきの保存容器に入れましょう。

解凍するときは電子レンジで加熱すればOK。
離乳食の時間になったらすぐに使うことができます。

鍋で茹でて解凍してもいいでしょう。
食べられる温度になってから与えてくださいね。

汁物と一緒に作ると時短に!

私は味噌汁や煮物を作るときにスティック野菜を作っていました。
少し多めに野菜を切っておいて、一緒に鍋に入れて茹で、
味付けする前に取り出してしまえばいいのでとても楽でした。

私は鍋で作ることが多かったですが、
何の野菜を加熱するかによって方法を変えてもいいですし、
赤ちゃんが好きな食感に合わせて鍋やレンジ、炊飯器を
使い分けてもいいでしょう。

茹ですぎて形が崩れてしまったら・・・

結構ありがちなのが鍋で加熱しているときに茹ですぎてしまうこと。
私もさつまいもやカボチャを茹ですぎてしまったことがあります。

そんなときはおやきにしちゃいましょう。

片栗粉や小麦粉を混ぜてフライパンで焼くだけです。
手づかみ食べの練習にちょうどいいですよ。

私自身おやきはよく作っていました。
下の子はしらすが苦手だったのですが、
さつまいもやカボチャのおやきに混ぜ込むと食べてくれました。

食材をいろいろ組み合わせることにより、
おやきだけで穀類・野菜、果物・たんぱく質をすべてカバーできたので
重宝していました。

私がよく作っていた組み合わせをご紹介します。
どれも離乳食中期には使える食材だと思いますが、
赤ちゃんの月齢や好みなどに合わせて作ってみてください。

おやきの組み合わせ例
  • ジャガイモ・青のり・粉チーズ
  • さつまいも・人参・しらす
  • さつまいも・かぼちゃ・きなこ

どれも子供には人気で、
おやきの冷凍ストックはすぐになくなっていました。

まとめ

赤ちゃんが自分で握って食べてくれるようになると少し楽になりますね。

しかし赤ちゃんは自分の口の中の量を考えながら食べてくれません。
大量に詰め込んでしまうこともありますので
近くでよく見ていてあげてください。

わが子も大好きなものだと次から次へと
口に入れてしまうので様子を見ながら止めていました。
そして止めるたびに大泣きしたり顔を真っ赤にして怒ったり・・・。
大変でした。

人気だったのは人参、さつまいもですね。
人参はいまだに好きでいてくれています。
子供たちの嫌いな野菜ランキングでも
きっと上位になるであろう人参ですが、
ばくばくと食べています。

下の子にいたっては煮物で人参をだすと、
1本分をほぼ一人で食べてしまいます。

離乳食の時には食べていたのに成長するにつれて
食べなくなる野菜があるというのも不思議ですよね。

さて、野菜スティックなどを赤ちゃんが手づかみで食べてくれるようになると
ママやパパたちがスプーンでお口に運んで食べさせる動作がなくなるかわりに
食べた後の片づけが少し大変になるかもしれません。

しかし手づかみで食べることにより
赤ちゃんは力の入れ方を学ぶことができます。
食材の固さを知る機会にもなりますよね。

人参などはぎゅっと握ってしまってもなかなかつぶれませんが、
カボチャや豆腐はぐちゃぐちゃになってしまいますね。

最初は手の中で粉々になっていた豆腐も
回数を重ねていくうちにそっとつかめるようになり、
おいしそうに食べている姿を見てとても感動したのを覚えています。

赤ちゃんが自分で手づかみ食べをすると

  • 目で食べ物を見る
  • 手で食べ物をつかむ
  • 口まで食べ物を運び口に入れる

というように目と手と口を一緒に使うことになります。

手づかみ食べをすることにより、そのあとのフォークやスプーンへの
移行がスムーズともいわれています。

しかし手づかみ食べは必ずさせなければいけないものではありません。
後片付けをするのがとても負担になってしまったり
赤ちゃんに注意することが多くなってしまうようなら
無理にしなくてもよいと思います。

離乳食の時間は楽しいのが一番です
みんなで楽しく食事をする、そういう気持ちを育んでいくのが
離乳食期には大切だと私は思っています。

あなたと赤ちゃんの気持ちが明るく、楽しくなる方法を見つけてみてください。
長いと思っても過ぎ去ってみると
あっという間に終わってしまうのが離乳食期です。

あなたと赤ちゃんの離乳食の時間が
楽しいものになりますように!