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離乳食で落花生はいつから食べられるの?

おつまみとしても人気な落花生。
ピーナッツとも呼ばれていますね。
私も大好きでついついたくさん食べてしまいます。

そんな手軽に食べられる落花生。
赤ちゃんはいつから落花生を食べていいの?
どんなことに注意したらいいのかな?

そんな疑問にお答えしたいと思います。

☆落花生はいつから食べられる?

離乳食初期
(5~6か月頃)
×
離乳食中期
(7~8か月頃)
×
離乳食後期
(9~11か月頃)
×
離乳食完了期
(1歳~1歳6か月頃)

残念ながら落花生は赤ちゃんには不向きな食材です。
1歳のお誕生日を過ぎるまではやめておいたほうが安心です。

1歳を過ぎた離乳食完了期になれば、
ごく少量から食べさせられることができます。

しかし誤嚥も心配な食べ物です。
そのままのサイズで与えるには
3歳を過ぎてからのほうがより安心です。

落花生って何だろう?

落花生は別名南京豆。
ピーナッツとも呼ばれていますね。

ナッツとつくのでナッツ類(木の実)と思われがちですが、豆類の食物です。

原産は南米で日本に持ち込まれたのは江戸時代だといわれています。
落花生は夏に黄色の花が咲きます。
「花」が「落」ちるようにして、地中で実を「生」むことから
「落花生」という名前になったそうです。

落花生は地域ごとに色々な名前で呼ばれています。

沖縄では地豆、ジーマーミといわれています。
ジーマーミ豆腐というものを聞いたことがありませんか?
落花生から作られた郷土料理なのですね!

他にも唐人豆、異人豆などと呼ばれています。
あなたの地域ではなんと呼んでいますか?

落花生にはどんな栄養がある?

落花生には脂質たんぱく質が豊富に含まれています。

脂質がとても豊富で、含有量はおよそ50パーセントともいわれています。
半分が脂質でできているなんて驚きですね!

脂質をとり過ぎると肥満の原因になります。
飽和脂肪酸を多く含む食材をとり過ぎると
コレステロールなどが増加し動脈硬化を引き起こしてしまいます。

しかし落花生に含まれている脂質は、
ほとんどが不飽和脂肪酸といわれるものです。

不飽和脂肪酸の中には体内で合成されないために、
食材から摂取しなければならない必須脂肪酸というものがあります。

必須脂肪酸にはリノール酸・アラキドン酸などがありますが、
落花生にはリノール酸が豊富に含まれています。

リノール酸はコレステロールを低下させる働きがあります。

たんぱく質は髪の毛やつめ、
筋肉など体を作るために必要な栄養素です。
赤ちゃんの成長には欠かせませんね。

落花生のたんぱく質は植物性たんぱく質です。
動物性たんぱく質と比べると脂質が少ないのが嬉しいですね。
しかし必須アミノ酸のバランスは動物性たんぱく質に劣るので、
他の食材と組み合わせて摂取することが大切です。

落花生はビタミンも豊富です。

ビタミンは私たちが生きていくために不可欠な栄養素です。
他の栄養素を助ける酵素、
酵素の働きを助ける補酵素の役割があります。

中でもビタミンEが豊富に含まれています。
ビタミンEは抗酸化作用があります。
血管を健康に保つ、赤血球の破壊を防ぐなどの効果があります。

ナイアシンが豊富。
ナイアシンは炭水化物・脂質・たんぱく質の代謝を助けてくれます。
血行を促進する働きもあります。

赤ちゃんには無縁ですが、アルコールの分解を助けてくれます。
お酒が好きな人にはうれしい食べ物ですね。

落花生はミネラルも豊富です。
カリウム、マグネシウム、リンなどが豊富に含まれています。

カリウムはナトリウムと一緒に働いて
多くとり過ぎたナトリウムを排出してくれます。
落花生にはナトリウムも含まれていますよ。

マグネシウムは体内にあるたくさんの酵素を
活性化させる働きがあります。
骨や歯の健康にも欠かせない栄養素で
カルシウムと一緒に摂取することが大切です。

そして食べるときに捨てがちな薄皮ですが、
ちょっと待って!薄皮にも栄養がありますよ。

落花生の薄皮にはポリフェノールが含まれています。
レスベラトロールというポリフェノールで
がんリスクの低減や脳機能の改善に効果があるとされています。
しかし薄皮をむいてしまうとその効果はなくなってしまいます。

落花生は片手でつまんでお口にポイッ!
と手軽に食べることができます。
ついつい食べ過ぎてしまうなんてことも・・・。

しかし、落花生は高カロリーの食材です。
食べ過ぎには注意しましょう。

さまざまな栄養がある落花生。
赤ちゃんに食べさせるときは
どんなことに注意したらいいのでしょうか?

落花生を離乳食に使う注意点

まずは少量からにしましょう。

どの食材でも初めて食べさせるときは少量からですよね。
まずはごく少量を食べさせるようにしましょう。
小さじ1の量からスタートしてください。

大きさに注意しましょう。

落花生は誤嚥の多い食材です。

誤嚥とは・・・
食べ物や唾液などが誤って器官にはいってしまうこと。
異物を誤って飲んでしまうこと。

小さな子供が豆をのどにつまらせてしまったニュース。
目にした方も多いのではないでしょうか?
とても悲しい出来事ですよね。

落花生もそのまま与えるのはとても危険です。
赤ちゃんの命を守るためにも、
そのまま食べさせるのは3歳以降にしましょう。

3歳以降になってからも必ず近くで大人が見守るようにしてください。

アレルギーに注意!

落花生は食物アレルギーの症例が多いとされている
特定原材料7品目の中に入っています。

ピーナッツアレルギーはそばアレルギーと同様に
重篤なアナフィラキシーショックを起こす傾向が高いとされています。

食物アレルギーの症例が多いとされている特定原材料7品目はこちら。
【卵、乳、小麦、落花生、えび、そば、 かに】

最初の一口は平日の昼間にしましょう。

落花生を食べた後に万が一食物アレルギーの症状がでても、
平日の昼間であれば、すぐ病院で診てもらうことができます。

食物アレルギー症状の一例
  • 蕁麻疹、かゆみ
  • 鼻水、鼻づまり
  • 咳、くしゃみ
  • 嘔吐、下痢
  • 頭痛
  • 不整脈
  • 元気がない、ぐったりしている

など、こちらに挙げたのはごく一例です。
症状は他にも多数あります。

食べてから数時間たった後に食物アレルギーの症状が出ることもあります。
赤ちゃんの様子をよく観察するためにも、
初めての一口は必ず平日の昼間にしましょう。

短時間で急激な反応(アナフィラキシー)が起こることもあります。
その時にはすぐに救急車を呼んでください。

まとめ

落花生といえば加工品も人気ですよね。
ピーナッツサブレや落花生が入ったおせんべいなどもあります。
チョコレートにも入っていますね。

私はみそピーナッツが好きで、子供のころ給食に出ると
とてもうれしかったのを覚えています。

子供たちは今ピーナッツバターがブームで
朝食の時には
「食パンにピーナッツバター塗って~」
とよくリクエストされます。

落花生は子供から大人まで幅広い年代に
人気の食材だと思います。

実は我が家では下の子がもうすぐ3歳になる、という頃。
お菓子の中に入っているピーナッツを食べてしまっていました。

気づいたときにはもう食べ終わった後で
しっかりかみ砕いて食べてくれていたことに
ほっとしたのですが、とてもヒヤリとしました。

一瞬の出来事でしたが猛省し、それ以降は
おやつの時間もしっかり見ているようにしています。

少し大きくなったからといって安心していてはいけないと
肝に銘じた日でもありました。

離乳食の時間は悩みも多く
わからないこともたくさんあると思います。

一生懸命作っても思うように食べてくれないこともありますよね。
「これは苦手そうだな」なんて思っていたら
おいしそうに食べてくれた!なんてこともあるでしょう。

長い育児から考えるとほんの短い期間の離乳食期。
大変なこともあるかもしれませんが、
あなたと赤ちゃんの離乳食の時間のお手伝いができていたら
嬉しいです。