中期(モグモグ期)

離乳食で豆腐はいつから使える?

豆腐は柔らかくて味も淡白。
色々な料理に使えて調理法も様々。
食品売り場で手軽に買えるので、
冷蔵庫に常備してあるお宅も多いのでは?

赤ちゃんにはいつから食べさせていいの?
種類がいくつかあるけれど、赤ちゃんにあげるのは
どの豆腐がいいの?
そんな疑問にお答えしたいと思います。

豆腐はいつから食べられる?

離乳食初期
(5~6か月頃)
離乳食中期
(7~8か月頃)
離乳食後期
(9~11か月頃)
離乳食完了期
(1歳~1歳6か月頃)

豆腐は離乳食初期から使える食材です。
おかゆや野菜に慣れた後に食べさせるようにしましょう。

豆腐はスプーンなどで簡単につぶすことができます。
初めて食べさせるときは裏ごしをしてあげたほうが
よりなめらかになり、食べやすくなるでしょう。

豆腐は何からできているの?種類は?

豆腐大豆のしぼり汁(豆乳)に凝固剤(にがりなど)をくわえて
固めてつくられた食品です。

豆腐にはいくつか種類があります。

豆腐の種類
  • 木綿豆腐
  • 絹ごし豆腐
  • 充填豆腐
  • おぼろ豆腐(寄せ豆腐)

この中でもメジャーなのはやはり
木綿豆腐と絹ごし豆腐ではないでしょうか?

木綿豆腐は豆乳ににがりなどの凝固剤を加えて固め、
穴の開いた木綿豆腐用の型箱に布を敷き、流しいれて作られます。
蓋の上に重しを乗せ水分を絞るので少し固めの豆腐です。

絹ごし豆腐は濃い豆乳ににがりなどの凝固剤を加えて
絹ごし豆腐用の型箱にいれて作られます。
木綿豆腐と違い重しを乗せないのでなめらかで柔らかい豆腐になります。

豆腐の加工品にも色々種類があり、

  • 油揚げ
  • 焼き豆腐

などがあります。

また湯葉や豆乳、おからなども豆腐に関連した食品です。

卵豆腐、ゴマ豆腐、杏仁豆腐は名前に「豆腐」がついていますが、
大豆は使われていないので豆腐の一種ではありません。

離乳食の時に使うのはどの豆腐がいい?

離乳食初期・中期のころは絹ごし豆腐がおすすめ。
柔らかく、すりつぶしやすいので赤ちゃんも食べやすいでしょう。

後期になれば木綿豆腐も使うことができます。

豆腐にはどんな栄養がある?

豆腐はたんぱく質が豊富です。

たんぱく質には動物性たんぱく質と植物性たんぱく質があります。

  • 動物性・・・肉や魚、卵や乳製品など
  • 植物性・・・穀類や豆など

豆腐は大豆からできています。
大豆は「畑の肉」と呼ばれていますね。

大豆には植物性たんぱく質が含まれています。
植物性たんぱく質は動物性たんぱく質にくらべると、
バランスはやや劣ります。

しかし様々な食品と組み合わせて食べることにより、
不足分を補ってくれます。

たんぱく質は髪の毛やつめ、筋肉など体を作るために必要です。

赤ちゃんの成長には欠かせない栄養素ですね。
免疫力を高め、貧血予防にも効果があります。

豆腐には鉄分も含まれています。
鉄分はヘモグロビンを作るのに必要な栄養素です。
ヘモグロビンは体に酸素を運ぶ働きをしています。

鉄分が不足すると貧血を招いてしまいます。

赤ちゃんにも貧血の子がいるといわれています。
赤ちゃんはお母さんから鉄分をもらって生まれてきますが、
成長するとともにその鉄分も少なくなります。

そのため赤ちゃん自身が、離乳食から栄養をとる必要があります。
豆腐は手軽に購入できる食材です。
積極的に食べさせてあげたいですね。

豆腐にはカルシウムも含まれています。
カルシウムは体の中で一番多いミネラルです。
骨や歯を作るのに必要、というのをご存じの人も多いのではないでしょうか?

実はそれだけではないのです。

カルシウムは
イライラをしずめる。
筋肉の収縮に必要不可欠である。
心筋の機能を正常に保つ。

など様々な働きをしてくれます。

それぞれの栄養素は絹ごし豆腐、木綿豆腐ともに含まれていますが、
木綿豆腐のほうがたんぱく質・鉄分・カルシウムが多いです。

離乳食後期はバナナくらいの固さに慣れさせる時期です。
離乳食後期になったら絹ごし豆腐から木綿豆腐に切り替えてあげるのも
よいかもしれませんね。

離乳食で豆腐を使う注意点

栄養たっぷりの豆腐。

食べさせるときに注意しなければならないことはあるのでしょうか?

●まずは少量からにしましょう。

どの食材でも初めて食べさせるときは少量から。
まずはごく少量を食べさせるようにしましょう。
小さじ1の量からスタートしてくださいね。

●豆腐はそのまま食べさせてもいい?

大人は冷奴など、そのまま豆腐を食べることができますが、
赤ちゃんには加熱が必要です。

1歳を過ぎるまでは加熱してから食べさせるようにしましょう。

●加熱の仕方は?

鍋で茹でる方法と電子レンジで加熱する方法があります。

鍋で茹でる場合は沸騰したお湯でさっと茹でましょう。
長時間茹でてしまうと固くなってしまうので30秒くらいで大丈夫です。

電子レンジの場合は耐熱皿に豆腐と豆腐が隠れるくらいの水をいれて
ふわっとラップをします。
使用している電子レンジのワット数にもよりますが
だいたい20~30秒くらい加熱します。

加熱しすぎると卵のように爆発することもあるので
様子を見ながら加熱してください。

加熱した後の豆腐はとても熱くなっています。
よく冷ましてから食べさせてあげてくださいね。

●アレルギーに注意!

豆腐は食物アレルギーの症例が多いとされている
特定原材料7品目の中に入っていません。

しかし、原材料である大豆は
特定原材料に準ずるものの中に入っています。

食物アレルギーの症例が多いとされている特定原材料7品目はこちら。

卵、乳、小麦、落花生、えび、そば、 かに

特定原材料に準ずるもの20品目はこちら。

あわび、いか、いくら、オレンジ、カシューナッツ、キウイフルーツ、
牛肉、くるみ、ごま、さけ、さば、大豆、鶏肉、バナナ、豚肉、
まつたけ、もも、やまいも、りんご、ゼラチン

●最初の一口は平日の昼間にしましょう。

豆腐を食べた後に万が一食物アレルギーの症状がでても、
平日の昼間であれば、すぐ病院で診てもらうことができます。

食物アレルギー症状の一例
  • 蕁麻疹、かゆみ
  • 鼻水、鼻づまり
  • 咳、くしゃみ
  • 嘔吐、下痢
  • 頭痛
  • 不整脈
  • 元気がない、ぐったりしている

など、こちらに挙げたのはごく一例です。
症状は他にも多数あります。

食べてから数時間たった後に食物アレルギーの症状が出ることもあります。
赤ちゃんの様子をよく観察するためにも、
初めての一口は必ず平日の昼間にしましょう。

短時間で急激な反応(アナフィラキシー)が起こることもあります。
その時にはすぐに救急車を呼んでください。

まとめ

我が家の場合、豆腐は常に冷蔵庫にあり、
加熱も簡単でなめらかにするのも楽だったので
よく離乳食で使っていました。
子供たちも豆腐は割と好きなようでした。

下の子が1歳頃、離乳食をあまり食べなくなった時期があったのですが、
その時に唯一食べたのが
ご飯に豆腐の味噌汁をかけたものでした。

他のものは食べなくてもそれだけは食べてくれたので
毎日のように用意していました。

いつの間にか他の食材もまた食べてくれるようになり、ホッとしました。
しかし今ではあんなに好きだった豆腐を食べなくなりました。

あの時に食べさせ過ぎたからでしょうか?
不思議すぎます。

離乳食期は試行錯誤の連続です。
食べないと思っていたら急に食べるようになったり
大好きで食べていたものを突然拒否するようになったり。

毎日いろいろなことがありますが、離乳食期がおわったあとに
「あぁあんなこともあったな」
と、ふと思い出して笑ってしまうこともあります。

あなたと赤ちゃんの離乳食の時間も楽しい思い出になりますように。
そのお手伝いができていたら嬉しいです。

https://d3cpdjqy5ztwui.cloudfront.net/illust_data/001169/1169832/1169832m.jpg