様々な種類がある乳製品。
毎日の食卓には欠かせませんね。
離乳食の時期に赤ちゃんが食べられる乳製品は何?
いつから食べさせていいの?
そんな疑問にお答えしたいと思います。
離乳食で乳製品はいつから食べられる?
離乳食初期 (5~6か月頃) |
× |
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離乳食中期 (7~8か月頃) |
△ |
離乳食後期 (9~11か月頃) |
△ |
離乳食完了期 (1歳~1歳6か月頃) |
△ |
乳製品と一口に言っても種類は様々です。
離乳食中期から食べられるものもあれば、
離乳食完了期以降でないと食べさせられないものもあります。
離乳食初期のたんぱく質は豆腐や白身魚に慣れる練習期間。
乳製品は中期以降から始めてみましょう。
乳製品とは?種類は?
乳製品とは、動物の乳、特に牛乳から作られた製品の総称です。
- 牛乳
- ヨーグルト
- 生クリーム
- チーズ
- バター
などがあります。
さらに細かく分類すると、牛乳には低脂肪乳、チーズにはカッテージチーズ・プロセスチーズなど様々な種類があります。
乳製品にはどんな栄養があるの?
乳製品は牛乳からできています。
牛乳といえばカルシウム!と思う人も多いのでは?
カルシウムは体の中で一番多いミネラルです。
骨や歯を作るのに必要なもの、というイメージがありますよね。
実はそれだけではありません。
カルシウムは、
- イライラをしずめる
- 筋肉の収縮に必要不可欠
- 心筋の機能を正常に保つ
など様々な働きをしてくれます。
そのほかにもたんぱく質、脂質、炭水化物、ビタミン、ミネラルが
バランスよく含まれています。
また乳製品に加工することにより増えるビタミンもあります。
バターのビタミンAは牛乳に比べるとなんと13倍も多いのです!
牛乳から作られているのに不思議ですよね。
それでは、それぞれの期間に使える乳製品をご紹介します。
離乳食中期から使える乳製品と注意点
- 牛乳・低脂肪乳
- ヨーグルト
- カッテージチーズ
- 無塩バター
牛乳&低脂肪乳
牛乳・低脂肪乳は調理で使うのであれば中期から使用できます。
飲み物として飲ませることができるのは1歳を過ぎてからです。
私はオートミールをふやかしたり、パンがゆの時に使用していました。
ヨーグルト
ヨーグルトはプレーンヨーグルトを食べさせましょう。
加熱せずにそのまま食べさせることができるので、初めて食べる乳製品としておすすめです。
加糖のものやフルーツが入っているものは使わないようにしましょう。
自宅で用意したフルーツにヨーグルトをかけて食べさせてあげるのはOKです。
私が市町村の健診で保健師さんに聞いた方法です。
ヨーグルト単品だとすっぱくて苦手な赤ちゃんもいるそうで、
フルーツと一緒なら食べる子もいるそうですよ。
プレーンヨーグルトをベーッとしてしまった赤ちゃんに
おためしあれ!
果物は必ず食べ慣れた物を使用してくださいね。
カッテージチーズ
カッテージチーズはほかのチーズに比べて塩分・脂質が少ないので
初めて食べるチーズにおすすめです。
加熱せずに食べさせることができます。
私は子供が離乳食でカッテージチーズを食べたときに
一緒にカッテージチーズデビューしました。
あまりクセがなくてすごくさっぱりしている印象を受けました。
もし、あなたも食べたことがなければ
赤ちゃんに食べさせる前に一口、
味見してみるのもいいかもしれませんよ。
スプーンなどは赤ちゃんとは別のものを使ってくださいね。
私が食品売り場で購入していたカッテージチーズは
カップに入っているもので、量も結構ありました。
離乳食に使う量は少量ですし、赤ちゃんには
新鮮な食材を食べさせたいですよね。
私はだいたい3~4日経ってしまったら
子供には与えないようにしていました。
一度開封してしまったカッテージチーズは保存期間が長くなってしまうようでしたら、残りは大人が食べてしまうほうが安心です。
無塩バター
無塩バターは風味付け程度の量にしましょう。
離乳食後期から使える乳製品と注意点
- プロセスチーズ
- 粉チーズ
- クリームチーズ
- ピザ用チーズ
離乳食後期から使えるチーズは塩分が気になります。あまり多く食べさせないようにしましょう。
プロセスチーズ
プロセスチーズはスライスチーズや6Pチーズ、
ベビーチーズ、キャンディチーズなど。
種類も色々あるので、試してみてくださいね。
キャンディーチーズのような球状の食品は窒息の原因となります。必ず細かく切ったり溶かして食べさせてあげましょう。
粉チーズ&ピザ用チーズ
粉チーズ&ピザ用チーズは風味付けにおすすめ!
少しプラスするだけで、赤ちゃんの食がグンと進みますよ。
ピザ用チーズは加熱が必要です。
クリームチーズ
デザート的なものにおすすめなのがクリームチーズ。
さつまいもやかぼちゃのペーストに混ぜてあげると、簡単なおやつになりますよ。
離乳食完了期から使える乳製品
- 生クリーム
- 有塩バター
生クリーム
生クリームは油分や砂糖などが気になります。
積極的に食べさせなくてもよいかもしれません。
有塩バター
有塩バターも塩分が気になりますので、風味付け程度に使用しましょう。
離乳食で乳製品を使う注意点
乳製品を食べさせるうえでほかに注意しなければならないことはあるのでしょうか?
●まずは少量からにしましょう。
どの食材でも初めて食べさせるときは少量からですよね。
まずはごく少量を食べさせるようにしましょう。
小さじ1の量からスタートしてください。
塩分や油分が多いものは小さじ1では多すぎることがあります。
チーズやバターなどは量に注意してください。
●加熱の必要性はあるのでしょうか?
上記で示した通り牛乳・低脂肪乳は加熱調理が必要です。
1歳を過ぎて牛乳を飲ませるときにも、最初は人肌くらいの
温かさにしてから飲ませてあげましょう。
ピザ用チーズも加熱が必要です。
他のチーズ類も初めて食べさせるときに
心配だなぁと思うようでしたら加熱してあげても構いません。
加熱したチーズは熱いのでよく冷ましてから
食べさせてあげてください。
●大きさに注意しましょう。
ベビーチーズなどは大きさも心配です。
誤嚥などないように大きさに注意し、
赤ちゃんが食べている間は見守ってあげましょう。
誤嚥とは・・・
食べ物や唾液などが誤って器官にはいってしまうこと。
異物を誤って飲んでしまうこと。窒息の原因となり大変危険です。
●アレルギーに注意!
乳製品の原料である牛乳は食物アレルギーの症例が多いとされている
特定原材料7品目の中に入っています。
食物アレルギーの症例が多いとされている特定原材料7品目はこちら。
特定原材料7品目【卵、乳、小麦、落花生、えび、そば、 かに】
●最初の一口は平日の昼間にしましょう。
乳製品を食べた後に万が一食物アレルギーの症状がでても、
平日の昼間であれば、すぐ病院で診てもらうことができます。
- 蕁麻疹、かゆみ
- 鼻水、鼻づまり
- 咳、くしゃみ
- 嘔吐、下痢
- 頭痛
- 不整脈
- 元気がない、ぐったりしている
など、こちらに挙げたのはごく一例です。
症状は他にも多数あります。
食べてから数時間たった後に食物アレルギーの症状が出ることもあります。
赤ちゃんの様子をよく観察するためにも、
初めての一口は必ず平日の昼間にしましょう。
短時間で急激な反応(アナフィラキシー)が起こることもあります。
その時にはすぐに救急車を呼んでください。
まとめ
乳製品は手軽に食べられるものが多いですよね。
わが子も乳製品が大好きで牛乳も毎日飲んでいるし、
ヨーグルトもよく食べています。
乳製品の中で私が悩んだのは生クリームです。
1歳のお誕生日の時にケーキを用意してあげたいと思ったのですが、
生クリームを食べさせるのは少し心配でした。
そんなときに見つけたのは水切りヨーグルトでデコレーションする
バースデーケーキでした。
小麦粉とバナナ、牛乳でパンケーキを作る。
それを重ねて水切りヨーグルトでデコレーション。
上にフルーツを散らしてできあがり!
ケーキっぽくなりましたよ~。
あまり料理が得意ではなく、おしゃれな盛り付けもできないのですが
歪んだバースデーケーキもそれはそれでいい思い出になりました。
私には2人子供がいて、それぞれ1歳の時に
ヨーグルトのケーキを作ったのですが
上の子は見た途端に大喜びで、顔を真っ白にして食べてくれました。
しかし下の子はまったく食べてくれませんでしたね。
上に乗ったイチゴだけさっさと食べてあとは知らん顔でした。
兄弟でもこの違い・・・。
同じものを食べて育っているとはいえ
1人1人やっぱり違いますよね。
離乳食はガイドや進め方どおりにいかないことも
しばしばあると思います。
悩みもつきものです。
あなたと赤ちゃんの離乳食の時間のお手伝いが少しでもできていたら
嬉しいです。