中期(モグモグ期)

離乳食で粉チーズはいつから使える?

パスタやサラダにかける粉チーズ
お菓子作りや料理に使う人も多いのでは?

色々な場面で活躍する粉チーズ、
赤ちゃんは食べることができるのでしょうか?

いつから食べさせていいの?
そのまま使ってもいいの?

そんな疑問にお答えしたいと思います。

粉チーズはいつから食べられる?

離乳食初期
(5~6か月頃)
×
離乳食中期
(7~8か月頃)
離乳食後期
(9~11か月頃)
離乳食完了期
(1歳~1歳6か月頃)

粉チーズは離乳食中期から使用することができますが、
塩分が気になりますのでごく少量を使用するようにしましょう。

離乳食中期にチーズを使いたいのであれば
まずはカッテージチーズから始めることをおすすめします。

カッテージチーズは塩分、脂質が少ないので
初めて食べるチーズとしておすすめです。
カッテージチーズに慣れた後期以降から
粉チーズを使用してみるのはいかがでしょうか?

粉チーズってなんだろう?

チーズにはナチュラルチーズとプロセスチーズがあります。
ナチュラルチーズは牛乳から作られていて、
プロセスチーズはナチュラルチーズから作られています。

ナチュラルチーズには、

  • カッテージチーズ
  • モッツァレラチーズ
  • カマンベールチーズ
  • チェダーチーズ
  • パルメザンチーズ

などがあります。

最近では食品売り場に並ぶナチュラルチーズも
種類が豊富ですよね。

プロセスチーズは、

  • スライスチーズ
  • 6Pチーズ
  • キャンディーチーズ

などです。
こちらは昔から馴染みのあるチーズではないでしょうか?

粉チーズチーズを乾燥させて粉状にしたものです。
パルメザンチーズを原料にしたものが多いです。

粉チーズにはどんな栄養があるの?

チーズは牛乳からできています。
牛乳には赤ちゃんの成長に必要な栄養素がバランスよく含まれています。

私たちが生きていくうえで必要な六大栄養素を知っていますか?

六大栄養素
  • たんぱく質
  • 脂質
  • 炭水化物(糖質)
  • ビタミン
  • ミネラル
  • 食物繊維

のことをいいます。

牛乳にはなんと食物繊維以外の
5つの栄養素が含まれているのです。

牛乳から作られているチーズも同じように
5つの栄養素が含まれています。

野菜や果物と一緒に食べると
チーズに足りない食物繊維を補ってくれます。

ミネラル

粉チーズの原料として多く使われているパルメザンチーズ。
パルメザンチーズはほかのチーズと比べると
カルシウムがとても多く含まれています。

カルシウムは体の中で一番多いミネラルです。
骨や歯を作るのに必要、というのを
ご存じの人も多いのではないでしょうか?

実はそれだけではないのです。

カルシウムは、

  • イライラをしずめる。
  • 筋肉の収縮に必要不可欠。
  • 心筋の機能を正常に保つ。

など様々な働きをしてくれます。

パルメザンチーズには牛乳の10倍のカルシウムが
含まれているそうです。
牛乳から作られているのに不思議ですね!

ビタミン

ビタミンではビタミンA、ビタミンB2、ビタミンB12が多く含まれています。

ビタミンは私たちが生きていくために不可欠な栄養素です。
他の栄養素を助ける酵素、
酵素の働きを助ける補酵素の役割があります。

ビタミンAは目や皮膚の粘膜の健康を保つ働きがあります。
抗酸化作用もあります。

ビタミンB2は三大栄養素(たんぱく質・脂質・炭水化物)を
エネルギーにかえてくれます。
成長には欠かせないビタミンで
発育ビタミンと呼ばれることもあります。

ビタミンB12は赤血球を作るために必要ですが、
葉酸と一緒にとることが大切です。
パルメザンチーズには葉酸も含まれています。

タンパク質

粉チーズにはたんぱく質も含まれています。

たんぱく質には動物性たんぱく質と植物性たんぱく質があります。

  • 動物性・・・肉や魚、卵や乳製品など
  • 植物性・・・穀類や豆など

動物性たんぱく質には必須アミノ酸がバランスよく含まれています。

たんぱく質は髪の毛やつめ、筋肉など体を作るために必要です。
赤ちゃんの成長には欠かせない栄養素です。
免疫力を高め、貧血予防にも効果があります。

離乳食に粉チーズを使う注意点

粉チーズを離乳食に使用するときに
注意しなければならないことはあるのでしょうか?

●まずはごく少量から。慣れてきても少量で。

どの食材でも初めて食べさせるときは少量からですよね。
初めて食べさせるときは
ごく少量を食べさせるようにしましょう。

粉チーズは塩分が多い食材です。

通常であれば初めての食材を食べさせるときは
小さじ1の量からスタートしますが、
粉チーズなどの塩分が多い食材については
さらに少ない量からスタートしましょう。

多量に食べさせてしまうと赤ちゃんの内臓に
負担がかかってしまいます。

食べ慣れてきたとしても離乳食後期では2グラム、
離乳食完了期では3グラムくらいまでを目安にしましょう。

加熱の必要性は?

粉チーズは加熱をせずにそのまま使用することができます。

ですが、初めて食べさせるときなど
「このまま食べさせるのは少し心配だなぁ」
と思ったら、加熱しても構いません。

そのまま食べさせてもいい?

加熱はしなくても大丈夫ですが、
粉チーズだけを食べさせないようにしましょう。

おかゆや野菜などにまぜて食べさせてあげてくださいね。

賞味期限に注意しよう。

粉チーズは比較的賞味期限の長い食材です。
しかし赤ちゃんに食べさせるときは新しいものが良いです。
開封してから間もないもの、または未開封のものを使用しましょう。

長く保存していると賞味期限も見落としがちになりますので、
使用するときには必ず日にちを確認してくださいね。

開封してから日が経っているものは大人が食べたほうが安心です。

アレルギーに注意!

粉チーズの原料は牛乳です。

乳は食物アレルギーの症例が多いとされている
特定原材料7品目の中に入っています。

食物アレルギーの症例が多いとされている特定原材料7品目はこちら。

卵、乳、小麦、落花生、えび、そば、 かに

最初の一口は平日の昼間にしましょう。

粉チーズを食べた後に万が一食物アレルギーの症状がでても、
平日の昼間であれば、すぐ医療機関で診てもらうことができます。

食物アレルギー症状の一例
  • 蕁麻疹、かゆみ
  • 鼻水、鼻づまり
  • 咳、くしゃみ
  • 嘔吐、下痢
  • 頭痛
  • 不整脈
  • 元気がない、ぐったりしている

など、こちらに挙げたのはごく一例です。
症状は他にも多数あります。

食べてから数時間たった後に食物アレルギーの症状が出ることもあります。
赤ちゃんの様子をよく観察するためにも、
初めての一口は必ず平日の昼間にしましょう。

短時間で急激な反応(アナフィラキシー)が起こることもあります。
その時にはすぐに救急車を呼んでください。

まとめ

私が子供に粉チーズを食べさせたのは離乳食後期でした。
最初はおかゆに、ほんの少しかけて食べさせた覚えがあります。

粉チーズはメインの食材としては使えませんが、
おやきを作るときに入れたり、
マカロニに少しかけて食べさせたりと
ちょっとしたアクセントに使用していました。

おやきはつかみ食べを始めたときによく作っていました。
さつまいもやジャガイモなどに人参、カボチャなどの野菜を混ぜて
粉チーズを少しだけ入れる。

それだけで穀類・野菜、果物・たんぱく質のすべてをカバーできてしまうので
楽ちんでした。

粉チーズは塩分も気になりますし、
離乳食期に積極的に使わなくても良い食材かもしれません。

しかし、おかゆに慣れて食べ飽きてしまった赤ちゃんに
風味付けとして少しだけふりかけてあげると
食がすすむかもしれませんね。

離乳食を食べ慣れてくると
飽きてくるというのが面白いですよね。
これも成長の一部なのでしょうが、
食べさせているほうにとっては一大事!
わたしもよく悩んでいました。

肩の力を抜きつつ赤ちゃんと一緒に
楽しい離乳食の時間を過ごしてくださいね。