日本の食卓には欠かせない納豆。
栄養も豊富で手軽に購入できるのも嬉しいですよね。
赤ちゃんはいつから納豆を食べていいの?
そのまま食べさせてもいい?
そんな疑問にお答えしたいと思います。
納豆はいつから食べられる?
離乳食初期 (5~6か月頃) |
× |
---|---|
離乳食中期 (7~8か月頃) |
〇 |
離乳食後期 (9~11か月頃) |
〇 |
離乳食完了期 (1歳~1歳6か月頃) |
〇 |
納豆は離乳食中期から食べさせられることができます。
栄養満点なので離乳食に取り入れてあげてください。
どの納豆を選べばいいの?
納豆はいろいろな大きさのものがありますよね。
基本的にはどれを使ってもよいのですが、
慣れるまでは小さく刻んであげることが原則。
ひきわり納豆を選ぶと刻む手間が省けます。
ひきわりのまま食べさせるのが心配であれば
さらに細かく刻んだり、
すりつぶしてペースト状にしてもOKです。
納豆にはどんな栄養があるの?
納豆は栄養がたっぷり!
そんなイメージはありませんか?
私もそんな印象を持っています。
納豆には納豆にしかない成分があります。
それがナットウキナーゼです。
ナットウキナーゼは納豆のネバネバに含まれている酵素です。
ナットウキナーゼには血栓を溶かす働きがあります。
血圧を下げる、血液をサラサラにするなどの働きもします。
ナットウキナーゼは熱に弱いので加熱しすぎないようにしましょう。
納豆には6大栄養素がすべて含まれています。
- たんぱく質
- 脂質
- 炭水化物(糖質)
- ビタミン
- ミネラル
- 食物繊維
タンパク質
納豆の原料である大豆には植物性たんぱく質が含まれています。
たんぱく質には動物性と植物性があります。
- 動物性・・・肉や魚、卵や乳製品など
- 植物性・・・穀類や豆など
植物性たんぱく質は動物性たんぱく質と比べると
脂質が少ないのが嬉しいですね。
しかし必須アミノ酸のバランスは動物性たんぱく質に劣るので、
他の食材と組み合わせて摂取することが大切です。
たんぱく質は髪の毛やつめ、筋肉など体を作るために必要な栄養素です。
赤ちゃんの成長には欠かせません。
免疫力を高め、貧血予防にも効果があります。
たんぱく質が不足すると身長が伸びない、
体重が増えないなどの心配もあります。
ビタミン
ビタミンはビタミンB2、ビタミンB6、ビタミンKなどが含まれています。
ビタミンB2は三大栄養素(たんぱく質・脂質・炭水化物)を
エネルギーにかえてくれます。
成長には欠かせないビタミンで
発育ビタミンと呼ばれることもあるそうです。
ビタミンB6は免疫機能を健全に保つ働きをします。
ビタミンKは血液を固める働きがあります。
けがをして出血してしまったときなどに必要な成分です。
ビタミンKにはK1とK2があります。
K1は海藻や緑黄色野菜に含まれています。
納豆に含まれているのはK2です。
納豆にはとても多くのビタミンK2が含まれています。
ミネラル
納豆に含まれているミネラルはカルシウム、マグネシウム、鉄分などです。
カルシウムは体の中で一番多いミネラルです。
骨や歯を作るのに必要、というのをご存じの人も多いのでは?
実はそれだけではありません。
カルシウムは、
- イライラをしずめる。
- 筋肉の収縮に必要不可欠。
- 心筋の機能を正常に保つ。
など様々な働きをしてくれます。
マグネシウムは体内にあるたくさんの酵素を
活性化させる働きがあります。
骨や歯の健康にも欠かせない栄養素で
カルシウムと一緒に摂取することが大切です。
鉄分はヘモグロビンを作るのに必要な栄養素です。
ヘモグロビンは体に酸素を運ぶ働きをしています。
鉄分が不足すると貧血を招いてしまいます。
赤ちゃんにも貧血の子がいるといわれています。
赤ちゃんはお母さんから鉄分をもらって生まれてきますが、
成長するとともにその鉄分も少なくなります。
そのため赤ちゃん自身が、離乳食から栄養をとる必要があります。
食物繊維
食物繊維には、
- 水に溶けやすい水溶性食物繊維
- 水に溶けない不溶性食物繊維
があります。
水溶性食物繊維、不溶性食物繊維ともに体内には吸収されません。
しかし健康のためにはとても重要です。
納豆はどちらも含んでいますが、
不溶性食物繊維がより多く含まれています。
不溶性食物繊維は水分を吸収し、便の量を増やします。
そうすることにより、排便がスムーズになります。
離乳食で納豆を食べさせる時の注意点
納豆にはたくさんの栄養が含まれていることがわかりましたね。
それでは納豆を食べさせるときに
注意しなければならないことはあるのでしょうか?
まずは少量からにしましょう。
どの食材でも初めて食べさせるときは少量からですよね。
まずは少量を食べさせるようにしましょう。
小さじ1の量からスタートしてください。
加熱の必要は?そのまま食べさせてもいいの?
初めて食べさせるときは湯通ししてからにしましょう。
茶こしやみそこしなどに納豆を入れて
熱湯を回しかければOKです。
納豆のねばねばもとれますよ。
後期以降になれば湯通しせずにそのまま食べさせられます。
赤ちゃんによってはネバネバを嫌がる子もいます。
そんなときには湯通ししてネバネバをとってあげると
食べてくれるかもしれませんよ。
大きさに注意しましょう。
納豆には粒の大きなものもあります。
赤ちゃんの噛む力などを見て食べやすい大きさにしてあげることが大切です。
誤嚥しないとも限りません。
最初はペースト、またはひきわり納豆からスタートし
徐々に大きさを加減して食べさせましょう。
誤嚥とは・・・
食べ物や唾液などが誤って器官にはいってしまうこと。異物を誤って飲んでしまうこと。窒息の原因となり大変危険です。
納豆に味付けは必要?たれは使ってもいいの?
味付けの必要はありません。
離乳食期は付属のたれは使わないようにしましょう。
醤油を使うのであればごく少量で。
アレルギーに注意!
納豆は食物アレルギーの症例が多いとされている
特定原材料7品目の中に入っていません。
しかし、原材料である大豆は、
特定原材料に準ずるものの中に入っています。
食物アレルギーの症例が多いとされている特定原材料7品目はこちら。
卵、乳、小麦、落花生、えび、そば、 かに
特定原材料に準ずるもの20品目はこちら。
あわび、いか、いくら、オレンジ、カシューナッツ、キウイフルーツ、
牛肉、くるみ、ごま、さけ、さば、大豆、鶏肉、
バナナ、豚肉、まつたけ、もも、やまいも、りんご、ゼラチン
最初の一口は平日の昼間にしましょう。
納豆を食べた後に万が一食物アレルギーの症状がでても、
平日の昼間であれば、すぐ医療機関で診てもらうことができます。
- 蕁麻疹、かゆみ
- 鼻水、鼻づまり
- 咳、くしゃみ
- 嘔吐、下痢
- 頭痛
- 不整脈
- 元気がない、ぐったりしている
など、こちらに挙げたのはごく一例です。
症状は他にも多数あります。
食べてから数時間たった後に食物アレルギーの症状が出ることもあります。
赤ちゃんの様子をよく観察するためにも、
初めての一口は必ず平日の昼間にしましょう。
短時間で急激な反応(アナフィラキシー)が起こることもあります。
その時にはすぐに救急車を呼んでください。
まとめ
我が家の子供たちは納豆が大好き!
納豆が好きな子供って多いような気がします。
納豆があるとご飯もモリモリ食べてくれるのでとても助かります。
思い返してみれば離乳食の時から納豆が好きでしたね。
静かに食べてくれている時期ならいいのですが
食べ物に興味が出始めて、手が出るようになってくると大変。
納豆地獄の始まりです。
手や顔、服や床まで納豆だらけ~。
食に興味をもってくれて嬉しい!という気持ちもあるのですが
わけのわからない場所から干からびた納豆がでてくると
ガクっとしました(笑)
納豆は気軽に購入できて下処理もわりと楽なので
ぜひ離乳食に取り入れてみてくださいね。